マザーズ指数の確認と他指数との比較

マザーズの下落率が記録的な水準にきており話題に。

本当に岸田さんのせいなのかどうかは置いておいて、ネタ的に岸田ショックって名前は面白いと思いました。

このマザーズの弱さを知るための参考になればと思い指数の中身(個別銘柄)を確認していきたいと思います。

まず、何の銘柄がマザーズ指数を主導しているのか?

マザーズ指数は時価総額加重平均型の指数。よってマザーズを主導するのは時価が大きい銘柄になります。

マザーズに上場しているのは2021年12月末時点で424銘柄。

ただ、私の手元にあるデータが2021年10月末時点での上場銘柄(394銘柄)となっており、今回はそれで見ていきます。

今回のデータ(銘柄数、時価等)は手元にあるデータでざっくり見ていくだけなので上記のようにややデータが古いことがありますがご容赦ください。概ね結果には大差ないと思ってます。

では、マザーズの時価総額上位30銘柄を見ていきましょう。

上位30銘柄で構成比率の5割越えとなってます。

毎営業日のマザーズ指数寄与度がこちらに載っています。当然ですが寄与度が大きい銘柄に上記30銘柄がそれなりのウェイトを占めてます。

以上よりマザーズ指数を主導している銘柄が分かりました。基本的に時価400~500億円以上が上位30銘柄となっております。時価2桁億の銘柄が急騰しても構成比率は0.1%強と考えるとマザーズ指数に与える影響はわずか。上記上位30銘柄のパフォーマンスが今回のマザーズ指数の記録的下落に影響していると思われます。

次にマザーズ指数と同じく国内新興銘柄の指数で、加重平均型のジャスダックインデックスと比較していきたいと思います。

ジャスダックインデックスの過去1年のリターンは約-15%、過去1年の高値からの下落は約-21%でした。

マザーズ指数は過去一年のリターンは約-42%、過去一年の高値(約1,300pt)からの下落は約-44%。

約10年(2010年1月4日~2022年1月27日)で確認をしてもジャスダックインデックスの方が優位な年が多い印象。マザーズ指数のほうがブレが大きい印象を受けたので同期間でのボラを調べるとマザーズ指数が約34%、ジャスダックインデックスが約16%という結果でした。

ではマザーズ指数と同じくジャスダックインデックスを主導する上位銘柄30社を個別にみていきます。

ジャスダックインデックス構成銘柄の上位30銘柄の構成比率も50%程度となっており、マザーズと同水準でした。一方、マザーズ指数構成銘柄の上位30銘柄と比較すると業種はジャスダックインデックスの方が分散されているように見えます。集計すると以下の通り。

マザーズ指数の上位30銘柄の半分近くが情報通信業、業種は7業種のみ。

マザーズ指数の方が比較的ボラが高かった要因の一つとして業種の偏りというのはあるのかもしれません。

次に双方のインデックスの上位30銘柄のPLやマルチプル等を簡単に見ていきます。

※ こちらは私がメモ代わりに使っているシートで、更新日も昨年末の決算までしか反映していないものになりますのでご容赦ください。金額は100万円単位です。

分かりづらくて恐縮ですが上記表よりマザーズ指数とジャスダックインデックスの上位30銘柄を比較して特徴や差を見ていきます。

PL面は直近利益を見るとマザーズの上位30銘柄の赤字企業が12社とやや多め。一方、ジャスダックインデックス上位30銘柄の赤字企業は2社のみ。前期の業績を見てもマザーズは10社、ジャスダックの方は3社のみとなっております。新興企業のインデックスの割にはジャスダックインデックスの赤字企業は比較的少ない印象。また配当利回りはジャスダックの方が多いです。これらの要因はジャスダック上位30銘柄はすべてスタンダードという分類をされており、上場の審査項目が関係しているものと思われます。

もう少し分かりやすくするため上記30銘柄をポートフォリオとして各PLやマルチプルを加重平均した値を見ていきます。

上記よりPLの水準やマルチプルなどで比較するとマザーズ指数上位30銘柄が投資対象として見劣りをしていると感じます。最近の利上げ観測で割引率云々の話もマザーズ指数上位30銘柄の方が不利です。また自己資本比率を見てもマザーズ指数上位30銘柄の方が金利負担は重いことからより金利上昇不安の影響が関係しているのかもしれません。

以上がマザーズとジャスダックのパフォーマンスの差として考えてみた部分である。先述したようにジャスダック上位30銘柄はジャスダックスタンダードの銘柄で構成されていた。もしジャスダックグロースのみでマザーズと比較したらあまり差はないという結論もあるかもしれません。今回調べませんが議論の余地はありそうです。

最後になりますがマザーズ指数上位30銘柄を見ているとマザーズ指数がこれだけ下落した後でもそれなりに割高だと感じてしまう。一方で今でもマザーズ指数上位30銘柄の一角であるアンジェスが約1年半前に時価総額2,000億円以上(当時メルカリに次ぐ2位)あったこと等踏まえると新興企業をマルチプルでみてもナンセンスという声もありそうです。

今日妻にマザーズのメルカリとジャスダックのマクドナルド、時価総額が最近並んできたんだけどどっちに価値を感じる?と聞いたらマックでしょ!っていわれたのでマザーズ指数はまだしばらくは厳しいかもしれません 笑

マザーズに分類される銘柄でも安いと感じる銘柄はあるのでできることならば今後は選別された動きが出てくると私としては嬉しいなと感じた次第です。

以上

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