サムティ(3244)ライツオファリングについて

お疲れ様です。

更新が遅れてすみません。

さて、本日はライツオファリング(ライツイシュー)についてです。ライツオファリングについては既存株主に新株予約権を無償で割り当て、新株予約権の行使を受けて新株を発行する増資方法です。

多分これで、”ライツオファリング分かったわ~” って人はいないと思うので、なるべく分かりやすく記載します。例として出す企業は2018年9月18日にライツオファリングのお知らせを出したサムティ(3244)を利用して私なりの私見を記載します。

ライツオファリングの解説前に、少しサムティ(3244)の紹介をいたします。事業内容はファンド、REIT、投資家向けに新築や再生マンション販売。賃貸案件多数。ホテル事業も拡大。ちなみにサムティはワンコ(柴犬)を使ったCMをしており、個人的にはそっちのイメージが強いです。ご存じない方はこちらの動画 にてご確認ください。今回、サムティが出した増資のIRによる下落を受け、”あの柴犬にやられたわ”ってコメントしている投資家がいて不覚にも笑ってしまいましたw。

次にライツオファリングについてです。ライツオファリングは増資の方法のひとつで、日本ではまだ新しい増資方法です。その昔、私が学生の時に大崎貞和先生(野村総合研究所)の授業でライツオファリングの説明をしてもらったことがあり、その時の資料を押し入れから掘り起こしたかったのですが… やはり大変だったので、ネット上にあった先生の説明を利用しました笑 以下のリンクになります。

NRI ライツオファリングは定着するか

上記リンクより、日本ではまだ10年も歴史がない方法であり、実施例もそこまで多くなさそうですね。今回サムティの個人投資家の様子を見ていても、” ライツオファリングって何? ”  、” なんで公募増資でやらないの… ” といった感じでライツオファリングが根付いている印象ではないですね。

まず、増資についてですが他の方法も含め大きく3つあります。ライツオファリング以外の方法については以下の表で確認お願いいたします。

本件、ライツオファリングについては、上記表に記載の通り、株主に対して新株予約権を割り当てて増資する手法です。一番大きな特徴は株主当たりの利益の希薄化を避けられる点です。他の増資方法では他者に株が割り当てられることから、既存株主は自己保有株が希薄化しておりました。一方、ライツオファリングでは株主に新株予約権が割り当てられることから一株当たりの利益は希薄化するものの、自身の保有株分の希薄化は避けられるということです。

サムティ(3244)が2018年9月18日に発表した一部コミットメント型ライツ・オファリングに関するお知らせ ではライツオファリングと名前がついてますが、一部コミットメント型という記載もあります。

これは、ライツオファリングにはコミットメント型ノンコミットメント型があるからです。コミットメント型は権利行使されなかった新株予約権を引受会員が行使し、行使を約束(引き受ける)という意味で、「コミットメント型」と呼ばれております。権利行使をしなかった新株予約権をまず発行会社が買い取ります。株主にはその対価として「配当金領収証方式」で交付財産の支払いが行われます。また、計算日における普通株式の株価により、支払額がゼロ円となる可能性があります。 一方、ノンコミットメント型については新株予約権の売却もしくは権利行使期間の権利行使を行わないと、権利が無価値となり消滅します。誰も行使することをコミットしていないことからノンコミットというわけですね。

そして、一部コミットメント型ライツオファリングは引受証券会社が未行使の新株予約権の行使コミットメントを行うものの、一定の上限を設けるスキームを指します。本件、サムティの増資においては、発行新株予約権総数の20%に相当する部分を上限として設けていることから一部コミットメント型となっている所以です。

では、希薄化が避けられるのに、なぜライツオファリングの発表(2018年9月18日)の翌営業日に、サムティの株価が大幅に下落したのか…は株主も気になるところだと思います。

その点について簡単に記載します。これはディスカウント型か否かという点が関係しております。今回新株予約権1個が普通株式0.5株に相当し、新株予約権1個の値段は615円です。つまり、普通株式一株当たりの値段は1,230円と時価よりもディスカウントされております。

ライツオファリング発表前のサムティの株価は2,100円とします。もしライツオファリング発表後も株価が下がらず、2,100円のままで推移したと仮定します。その場合、1,000株保有の株主は1,000個の新株予約権を無償で割り当てられる。そして1,000個を全て行使すれば、1000個×615円 = 615,000円 を支払い、500株を平均取得価格1,230円で手にいれることができます。そして市場では1株2,100円がついておりますので、500株を全株売却すれば(2,100円-1,230円)×500株=435,000円を得られます。ただし、こんなことあるわけないですよね?  こうなるのであれば皆売却に走るため、株価は下落します。

また、既に現実の株価は下落しているわけです。新株予約権を無償でゲットできて、尚且つディスカウントで新株をゲットできるとなると、とってもお得な感じがしますがそうは問屋が卸しません。売却する頃には裁定による利益が出ないような水準まで株価が落ちているのです。

例えば取得価格2,100円で1,000株持っている人は、現在の株価が1,810円まで下落していれば既に、(2,100円-1,810円)×1,000株 = 290,000円の損失が出ております。一方、1,000株保有していたことにより1,000個の新株予約権がもらえて、権利行使後は500株を1,230円で得ることができました。これを市場で売却すると、(1,810円-1,230円)×500株 = 290,000円の利益を得ることができます。よって、先ほどの利益と組み合わせるとトータルでは損益は0円となります。現実のイメージはこれに近いと思われます。

では、なぜディスカウントをするのかというと、新株予約権の行使価額を市場株価よりディスカウントすることで、そのスプレッドによって行使を促進させるのが狙いだと思われます。ただ、ディスカウントされていることにより市場の株価は下落します。もちろんノンディスカウントのライツオファリングも存在します。過去にはADワークス(3250)が2017年に実行したみたいですね。

ちなみに余談ですが、これを利用し裁定機会を作りだすこともできます。それは発表翌日に理論値まで十分に下がりきっていないと判断すれば、すかさず現物保有相当分をショートすることです。そうすることで現物が予定通り値下がりしても、ショートの利益でヘッジでき、現物分から得た新株予約権はディスカウントプライスで権利行使後、市場で売却することで、その利益はマルっと頂くことができます。

ただし、それも誰しもが思いつくことで、発表翌日皆がショートをすることが想定されます。サムティも当然のごとく、発表後の19日は新規売停止になっており、発表後にショートする機会を得ることはできませんでした。やはり甘くないですね。

というわけで、ディスカウント型では少なくとも大きな裁定が取れるような水準で株価が高く放置されることはないと思われます。(ほかの材料がある場合は別だが)

実際サムティも、一度ストップ安近くまで下落し、例外ではありませんでしたね。またライツオファリングで過去暴落した銘柄として、Jトラスト(8508)がございます。当時の様子は以下のリンクの通りです。

株式市場大混乱!ライツ・オファリングでJトラスト株はどうなる?

ただ、これはライツオファリング以外の理由もありそうですので、本件サムティのライツオファリングと重ねるのではなく、IRをよく見て、落ち着いて考えて取引した方が良いと思います。

その他に細かい内容についてはサムティのIRに一部コミットメント型ライツ・オファリング(Q&A) もありますので、併せて参考に見てみるとよりわかりやすいかもしれません。私見を含め、ライツオファリングの解説は以上とさせていただきます。

最近の取引についてですが、先日一部売却していたネオス(3627)が安くなり始めたので再度少しづつ仕込み中。本日、上島コーヒーにてキャッシュレス決済サービスの提供開始 とのポジティブIRがでておりましたね。翻訳機であるポケトークWの評判も上々のようですので、今後より期待していきたい所です。

また、トレンダーズ(6069)は8月20日に買い注目しておりましたが、先日MSワラントを発行を発表し、ストップ安を付けてましたね。トレンダーズはチビチビ売却していたので嫁と合わせて300株だけ残していた分が巻き込まれましたが、その後安くなったので現在少しナンピンをしております。ほとぼりが冷めれば上昇するような気がしてます。

夢の街創造委員会(2484)は3,200円越えで再度ショート中。

先日注目記事を書いた大森屋(2917)は、動きなし。やはり10月1日の最低売買単位見直しがないと厳しそうですね。

大きな動きとしては以上です。

追記

過去に記事にした注目銘柄の投資パフォーマンス(含み益or損&確定分を含む)

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日本海洋掘削(1606) 空売り 記事記載日6/26

リターン:+94%(買戻し済み)

過去記事↓

6.12 海洋掘削空売り

6.23 海洋掘削逆日歩

6.25 海洋掘削値動き

6.26 海洋掘削買戻し

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幸楽苑HD(7554) 空売り 記事記載日6/13

リターン :+6%(買戻し済み)

6.13 幸楽苑空売り

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日本M&Aセンター(2127) 買い 記事掲載日6/14

リターン:-15% (売却済み)

6.14 日本M&A買い

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田淵電機(6624) 空売り 記事記載日6/19

リターン:+55% (買戻し済み)

過去記事↓

6.19 田淵電機空売り

6.27 田淵電機ADRについて

6.28 田淵電機買戻し&株取引について

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オリックス(8591) 買い 記事掲載日6/20

リターン:-3% (売却済み)

6.20 オリックス買い

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鉄人化計画(2404) 空売り 記事掲載日6/30

リターン:+6% (買戻し済み)

6.30 鉄人化計画空売り

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夢の街創造委員会(2484) 空売り 記事掲載日7/4

リターン:+3% (買戻し済み)

7.4 夢の街創造委員会空売り

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ブイ・テクノロジー(7717) 買い 記事掲載日7/10

リターン:-3% (売却済み)

7.10 ブイ・テクノロジー買い

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エーザイ(4523) 空売り 記事掲載日7/12

リターン:+4% (買戻し済み)

リターン:+19% (買戻し済み)

7.12 エーザイ空売り

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フィンテックグローバル(8789) 買い 記事掲載日7/17

リターン:+3% (売却済み)

7.17 フィンテックグローバル買い

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記事掲載日7/24

アイケイ(2722) 買い

リターン:+1% (売却済み)

エスプール(2471) 買い

リターン:+3% (売却済み)

串カツ田中HD(3547) 空売り

リターン:+2% (買戻し済み)

ネオス(3627) 空売り

リターン:-3% (買戻し済み)

7.23 複数銘柄の売買掲載

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ネオス(3627) 買い 記事掲載日7/24

リターン:+21% (売却済み)

7.24 ネオス買い

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記事掲載日8/20

トレードワークス(3997)買い

リターン:+6% (一部売却し継続中)

トレンダーズ(6069) 買い

リターン:+3% (一部売却し継続中)

トレードワークス(3997)、トレンダーズ(6069) 買い

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ネオス(3627) 買い VOL2 記事掲載日9/4

リターン:+15% (一部売却し継続中)

9.4 ネオス買い

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大森屋(2917) 買い  記事掲載日9/13

リターン:-0% (継続中)

9.13 大森屋買い

以上




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