ひふみ投信の懸念点とその他投信の注意点

お仕事お疲れ様です。

本日は投信に関するコラムです。

皆さん投資信託(ETFではない)って持っていますか?私はあまり好きではないのですが、パフォーマンスが良いものについてはどんな銘柄を入れているかはチェックしております。また、その中でも手数料が比較的安い ”ひふみ投信” を少額保有しております。

ちなみに私が投資信託が好きでない理由は簡潔に以下の通りです。

コストがかかるから

主な高いコストは販売手数料(1~4%)信託報酬(0.5~3%)信託財産留保額(0.1~0.5%)です。その他にも監査報酬など小さい手数料がかかってます。

販売手数料は主に銀行や証券会社など販売会社に支払う手数料です。

信託報酬は主に運用会社、販売会社に支払われてます。(信託銀行も割合としては少ないが貰ってます) なお、信託報酬が高い商品ほど、仕組みが複雑で高リスクな商品が多いです。

信託財産留保額は投資信託を保有し続ける投資家に迷惑がかからないようにするための置いていく費用です。

これ見ると手数料まみれだなと感じますね笑

”私…銀行や証券会社、運用会社を食べさせるために運用するんじゃないんですけど…(;´Д`)!!” って個人投資家が思うのは至極当然の反応ですね。 また、マイナス金利の今、金融機関は個人から手数料巻き上げないと厳しい環境にあり、金にならない定期預金を勧めず、投信や保険の販売に躍起になっているのが現状です。ですので正直な話、金融機関で運用相談をするのはやめといた方がいいと思います。心がピュアな方は特に…(笑) 元銀行員がこんなこと言うのもあれですが、銀行員は銀行で運用相談しません。少なくとも私の周りでは。  自分で勉強して運用したほうがいいですからね。

買付の約定価格が決められない、売却も好きな価格で約定できない。

これも私嫌いなんですよね。ここで売りたい!と思っても、組み込んである投資先に海外物が入っていたりすると翌営業日の基準価格、投資先が国内物オンリーのファンドでも換金申し込み日の基準価格となり、いくらで約定するのか不確実です。利益出てたのに、翌営業日に暴落してクソプライスで約定され、さらに解約の手数料まで取られたら踏んだり蹴ったりですよね。

主にこの2点です。他にも細かいことを言えば、資金が戻ってくるまでが遅く、資金効率が悪いことや、急な暴落時などで場中に即座に損切できないことなどもあります。

でも、パフォーマンスが良い投資信託があるのも事実です。パフォーマンスが良く、なるべく手数料が安いものを選べば、それなりにリターンをとれる可能性があり、昨今の定期預金などに預けているよりはいいのではないか…と思い、選んだのが “ひふみ投信” です。

簡単に紹介するとファンドの種類としてはアクティブファンド。内容としては日本株が8割強、残りは米株と現金ですね。ですので為替のリスクはわずかにあるようです。組み入れ銘柄など興味ある方は下記にてご確認ください。海外物が入っているわけですから約定が1日ずれるのはやや痛いところですね…。

ひふみ投信 運用報告書

運用の特徴として、成長企業に投資しつつ、相場の下げに強い運用を目指しているようです。下げに強い理由として現金の比率を最大50%することができるようです。

ちなみに、公募型のファンドはファンド組成時に運用ルールを決めます。この運用のルールからはみ出ることは許されません。常にフルインベストメントでなければならないというルールであれば、暴落しても先々にネガティブな材料があろうとも常にフルインベストメント。ファンドマネージャーがお客さんのためになると思い、ポジションを外して現金に替えたり、勝手に空売りしてはいけないのです。ちなみにヘッジファンドのような私募のファンドは運用の自由度は高いです。現金にかえるどころか、下がるのであればショートでも収益をとりにいきます。

話を戻します。

肝心のパフォーマンスです。アクティブファンドですので、日経平均TOPIXに勝っていないと高い信託報酬を払う価値はございません(アクティブファンドのがパッシブに比べて手数料が高いため)。

なるほど! パフォーマンスいいですね~。TOPIXをはるかに超過するリターンを生み出してます。これならいいかな!と私は思いました。

もう一つ気になったのは、手数料

詳細はこちら↓

ひふみ投信 手数料

確かにアクティブファンドの中では安いです。アクティブファンドですと2%近く取り、販売手数料もかかるところがありますが、ひふみは販売手数料なし(ノーロード)、信託報酬は1%ちょっと。そして信託財産留保額もなしですね。信託報酬は長く持てば1%切る水準まできますね。

このパフォーマンスで1%ちょっとで運用してくれるならいいかな…

と思い、運用を始めた次第です。

ちなみに運営元の会社はレオスキャピタルワークスという会社。社長は以下に写真が載ってます。

レオス 担当者

この藤野英人って方は多分テレビにもよく出てますし、見たことある方多いですよね。

失礼ですが最初見た時、熊さんみたいだなと思いましたが、facebookでは自分のことをカバだと書いてありました。 確かにカバとか熊とかパワー系の風貌ですね。 元GS出身みたいですね。

Facebookには運用に関係ない、面白可笑しい投稿や、”ハロハロヤッホ~”という謎の挨拶をいつもしていて、最初見た時に ”ここに金預けて大丈夫か w” って思いましたが、パフォーマンスはいいですし、人柄も悪くなさそうです。

最近スポンサーになっていた民間ロケットの発射失敗でやや落ち込んでるみたいですね…。

ここを知ったきっかけは大学院時代の同期がレオスで働いているからです。ですのであまり悪いことを書く気にはなれないのですが、やはりお金のことですのでシビアに懸念点も記載します。

懸念点は純資産総額です。現在ひふみはマザーファンドにて7,000億円以上集めております。

これ大きいか、小さいかというと大きいです。気になる方が以下の日経の記事をどうぞ。

5月末の投信残高 追加株式投信

また横道に反れます。

本記事趣旨とは関係ない豆知識です。上記日経の記事に追加型株式投信という言葉が出てきましたが、ファンドの順位を見るとハイイールド(債券)やREITの文字がありますよね。株式じゃないのに追加型株式投信という呼び方に違和感を覚えたかもしれません。これについては以下のリンクにて解説されてます。興味ある人は是非。

株式投信と公社債投信の違い

投信基礎知識

話を戻します。

純資産総額は運用会社にとって非常に大事です。なぜならそれがお給料の源泉になっているからです。 例えとして、簡単に適当な数字を置いて計算すると…

7,000億円 × 1% (信託報酬)×80%(運用会社の取り分) = 56億円

※レオスは直販もやってますから運用会社の取り分は多めに見積もり、適当に置きました。

よって、レオスにとっては純資産総額が7,000億あれば毎年約56億円入ってくるわけです。つまり運用会社にとっては純資産総額はなるべく減らしたくないインセンティブが働きます。そのため、運用会社は銀行や証券会社に営業をかけ、自社の商品(投資信託)の紹介を依頼して、銀行のお客さんに買ってもらったり、セミナーをたくさん開いてお客さんに興味を持ってもらっているわけです。

この純資産総額が小さくなりすぎると運用会社としてはコスト的に見合わなくなり、ファンドを繰上償還し、閉じてしまいます。これは、どのファンドでも交付目論見書の後半のページに書いてあります。

ではこの純資産総額が我々投資家にとってどのような影響を及ぼすのか、メリットとしては、純資産総額が増えれば、信託報酬は安くなる傾向にあります。これは純資産総額が小さいときは信託報酬をたくさんもらわないとやっていけないことの逆ですね。

次に肝心なデメリットについてです。

それは運用額の増えたことにより、レオス特有の銘柄選択の効果が薄れてしまう点だと考えます。 レオスの運用の強みは大型株に投資して稼ぐというよりは、魅力的な小型株を見つけ投資する点にあります。アナリストが足しげく、小型株の社長のところへ通い、企業調査をして、まだ市場が注目してないピカピカの会社を見つけて投資をしていく。

だたし、そのような市場が注目していない会社の株は流動性がなかったりします。そして、そのような銘柄を相手に7,000億円を運用しようとしたら執行コストがバカにならないです。 これ、運用しようにもかなりかなりきついと思います。 1,000万円を倍の2,000万円に増やす難しさと、7,000億を同じく倍の1兆4,000億円に増やすのは同じ倍でも後者のが別次元で難しいです。

念のため、執行コストってなんや?という人のために、以下記載します。ご存知の方は読み飛ばしてください。

もし自身が運用担当者だとして、アナリストが見つけてきた極秘銘柄A社の株を1億円で買おうと思った時どうするか… 理想は周りにばれずに安く仕込むことです。

では買い付けましょう! と、板をみたら…↓

え? 1億円どころか、100万円でも今買おうとする(成行注文)と数円動いてしまいますよね。

今340円だとすると100万円で成行いれたら355円で約定。(板が上記で動かないとする)

本当は340円で安く仕込みたいのに、15円も高く約定してしまいます。これが執行コスト(ビッドアスクスプレッド込み)といい、マーケットインパクトとも呼びます。

仮に1億円で成行注文したら、明後日の方向に株価がぶっ飛んでいきますね。そんなことしたら執行コストがとんでもないことになり、トレーダーの職を失うことになるでしょう笑

よく、株価の動きで急に上に動き始めて、個人投資家が ”機関の大口きたぁー!初動だ!” と言っているのを見かけます。 あれはわざと乗っかてくるよう誘われた罠(仕手筋)か、機関投資家が急いで発注し、執行コストが大きくなってることなどが考えられます。こっそり安く購入したい機関投資家にとってはあまりよくないことですし、イナゴが群がってきたら余計執行コストがかさむでしょうね。

じゃあどうするか…

下がってくるタイミングを狙って買い付けたりもしますが、待っていたら上がってしまうリスクがあります。ですので、小出しで約定していくことをします。100株出して自分の注文が約定したらまた100株出す…これを繰り返すのです。アイスバーグ注文なんて言われたりします。

アイスバーグ注文とは

でもこれでも先程の例での1億円分の買付は限界がありますよね。

ちなみに大型株のトヨタの板の例です↓

1億円の発注余裕ですね。 板が動かない前提になりますが、成行で注文しても7,089円で約定しそうです。執行コストはたったの5円程度。 さっきの100万円成行発注で15円の執行コストがかかるのとはえらい違いです。

話を戻します。

レオスの集めた純資産総額は7,000億円超えてます。つまりこれを運用するにはトヨタのような流動性のある大型株に投資するしかないと思われます。(最近それを気にしてか米国株も増やしているようですが…。)

そうしますと、以前のようなパフォーマンスが出なくなる懸念があります。レオスのポートフォリオに流動性のある大型株の比率が増えれば、日経平均やTOPIXとの連動も高まり、パフォーマンスも似たり寄ったりになってくる懸念があるわけです。もしそうなってくるのであれば、アクティブファンドに投資する意味はなく、手数料が安いTOPIXや日経平均連動のETFを買った方が投資家はお得です。

というわけで、最近のひふみの運用が日経平均と比較してアウトパフォームしているのかを簡単に確認しました。

日経平均を使ったのはTOPIXより読者になじみがあるかなと思い選択しました。また、日経平均株価そのものを比較対象とするのはひふみにとっては不利です。なぜなら、ひふみの基準価格には信託報酬が織り込まれてます。同じ条件で比較するため、日経225連動型上場投資信託(1321)にて比較を致します。こっちの方が投資家にとっても実現可能性がありますね。 ※ 数字について心配な方は自身でご確認お願いいたします。ネットに落ちてる時系列データから簡単に作れます。

過去5年 ひふみ VS 日経225ETF 月次リターン 比較

上記の黄色いセルについては月次のリターン合計でひふみが日経225に負けている月です。

一方、トータル(右は時の青いセル)で見ると全ての年次でひふみが勝っているのは流石ですね。

一つ気になるのは今年がそこまでリターンに大差ないんですよね…。 なので意外と懸念していたことは当たっているのか…とも思ったり…。

次に、日次のリターンでひふみが日経225ETFに勝った日を月ごとにまとめてみました。50%を超えていればひふみが日経225ETFに勝った日が多い月だったと言えます。

過去5年 ひふみの日経225ETFに対する勝率

これも年間平均(右端の青いセル)で集計するとだんだん落ちてきている気がします。

何より、今年は50%割れて、日経225ETFの勝っている日の方が多いということになります。(太字の部分)

勝率50%割れてもリターンではひふみが日経225ETFに勝っているのは、ひふみが勝っている日に大きく超過リターン(ひふみのリターン ー 日経225ETFのリターン)を得ているということです。リターンでひふみが勝っているわけですから今のところは良いですが…。最近の結果を見るとちょっと心配になりますね。

以上がひふみへの投資で私が心配している点です。

また、現金比率が高く設定できるといえど、半分はロングするわけですから相場全体が下がればやられます。昨今の通商問題でのリスクオフや2019年には米国がリセッションをするなんて話もちらほら聞きます。もちろんそれを分かって戦略的にひふみのような有望な投信に投資するのは良いですが、なにも知らずとりあえず、ひふみに預けておけば大丈夫!!という思考停止状態の人は要注意かもしれません。

以上私の私見です。読んでくださりありがとうございました。

追記

過去に記事にした注目銘柄の投資パフォーマンス

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本海洋掘削(1606) 空売り 記事記載日6/26

リターン:+94%(買戻し済み)

過去記事↓

6.12 海洋掘削空売り

6.23 海洋掘削逆日歩

6.25 海洋掘削値動き

6.26 海洋掘削買戻し

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

幸楽苑HD(7554) 空売り 記事記載日6/13

リターン :+6%(買戻し済み)

6.13 幸楽苑空売り

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本M&Aセンター(2127) 買い 記事掲載日6/14

リターン:-15% (売却済み)

6.14 日本M&A買い

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

田淵電機(6624) 空売り 記事記載日6/19

リターン:+55% (買戻し済み)

過去記事↓

6.19 田淵電機空売り

6.27 田淵電機ADRについて

6.28 田淵電機買戻し&株取引について

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

オリックス(8591) 買い 記事掲載日6/20

リターン:-3% (売却済み)

6.20 オリックス買い

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鉄人化計画(2404) 空売り 記事掲載日6/30

リターン:+8% (投資継続中)

6.30 鉄人化計画空売り

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夢の街創造委員会(2484) 空売り 記事掲載日7/4

リターン:+1% (投資継続中)

7.4 夢の街創造委員会空売り

以上




ツイッターでも色々つぶやいてます
 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする