相場の乱高下に関する考察 1(空売り編)

お疲れ様です。

最近、思い付きのプログラムも一通り終わり、またちょこちょこ株やり始めました。

付け加えた機能はVaRをつけたり、簡単なモデルもくっつけたりしました。なかなか分析が楽しくなってきてます。

先日買った株は高橋カーテンウォール工業(1994)です。今日は下がったので同じく高橋カーテンを買い。マクロミル(3978)なんかも870円台でゲットしました。

さて、本題です。

今日の本題は、相場の乱高下に関する考察についてです。相場の乱高下において、空売りはどのよな影響があるのかという側面で書いていきます。

最近株下がってますね。要因を挙げるとすれば、米国経済が弱くなってきたと思わせる指標が連続して出たことによるものだと思われます。

10/1 ISM製造業 予想50.1  結果47.8

10/2 ADP雇用統計 予想14万人  結果13.5万人

10/3 ISM非製造業 予想55 結果52.6

と連続で弱い結果が…。

特に、10月2日にはダウは500ドル以上下げ、翌日日経は400円越えの下落となりました。

そんな時、9時の寄り付きを見ると特別気配になっている銘柄ありませんでしたか? 特別気配の説明については、リンクが分かりやすいですので、ご存知ない方は是非みてみてください。(私の例とは逆の例ですが…)

要は、少し落ち着こうぜ!もしかしたが買い手が来るかもしれないからさ!という措置なのです。無理やり即座に値付けをしてしまうとあっという間にS安になったりしてボラティリティが高まってしまうのでしょうね。

もちろん、一定時間待っても買い手が来なければ、少しずつ更新値幅を下げていきます。更新値幅は株価によって異なります。

一定時間内に買い手が来てくれないと取引が成立せず、更新値幅分価格は下がり、それでも買い手が来ないとまた更新値幅分下がる…。

これを繰り返せばいずれ制限値幅に到達し、S安になってしまうわけです。(逆もまたしかり)

では買い手はどのような要因で現れてくれるでしょうか。売り手からすればなるべく高く売りたいので早めに買い手が来てほしいところです。

買い手が現れる要因としては、買い手からすると株価が安くなればなるほど、投資妙味が増していくので買い手が増えていくというのが一点。

2点目は空売りの買戻しですね。ショーターからすると値段が安くなればなるほど利益が増していくのでショーターが我先にと利食いをし始めれば、暴落の最中でも売り手の取引相手となり、買い手にとって流動性を供給していることになります。

でもショーターって株価を下げる悪者なイメージありますよね。特に個人投資家は機関投資家が空売りしていると目の敵にしているのを散見します。

一方で私はそのように考えておりません。以前私が投稿した貸借銘柄と信用銘柄の値動きの違いという記事でも触れましたが、空売りは相場の安定に寄与している旨を記載しました。

ただ、それは私の思い込みかもしれません。また、上記でショーターが売り手の取引相手にとなり、流動性を高めている旨を書きましたが、実際の相場はそうではない可能性もあります。買戻しをしてポジションクローズをするショーターよりも、トレンドフォローを実行するショーターの方が多く、下落時はショーターが売り増しをしてくれば、売り圧力が余計に発生するのではないか?という議論もできるわけです。

その通りであれば相場下落時において、空売りは売り手と一緒になって売ってくるわけですので、流動性を減らし、価格下落を助長していることになります。

上記内容における事実を知るには実証分析をすればある程度の傾向はつかむことができるのですが、実証分析をやるにはデータが必要で私にはできません。

というわけで、先行研究に頼りましょう。たまたま面白いレポートを見つけたので、紹介しときます。

「空売り」の社会的意義を考える

結論から書けば、やはり空売りは流動性供給に一役買っており、ボラティリティを減らしているとのこと。売り残が多いと、売り殺到時の特別気配の時間が短縮され、S安に張り付く時間も短縮しているということですね。(時間が短縮=流動性が供給されるまでの時間が短縮したということです)

私が書いた仮説や以前投稿したように取引をしていて貸借銘柄より信用銘柄の方が制限値幅(S安、S高)に行きやすい気がするという直感は上記レポートと一致していたということですね。

ちなみに、下落時においては、ショーターは買戻しで売り手に流動性を供給しますが、上昇時についてはどうでしょうか。

強力なポジティブ材料が出て、買い手が殺到し株価が上がっていく場面では、既存ロンガーの売り手のほかに、ショーターが売り建てすることで、買い手に流動性を供給します。

仮にショートができない銘柄の例ですと、多分以下のような感じでしょうね。

買い手は、すげぇ材料だ!おい、みんな買うぞ!と買いが殺到するわけですが、売り手は以前から買っていたロンガーの利益確定売りが中心。でも利益確定を検討している人はなるべく高く売りたいはずなので強い上昇が続いているなら、あまり売りを並べないかもしれません。となれば売り手は不在、買い手オンリーとなり、あっという間にS高となるわけです。

上記において、もしショートができれば、ここ数日上がりすぎ!調整来るでしょ…と空売りを入れることで売り手となり、強烈な価格上昇に歯止めがかかります。となれば、上昇が弱くなってきたのをみて、利益確定を考えているロンガーも値下がりする前に利食いしたいと思い、売りを並べるかもしれません。憶測になるが、おそらくそこの相関も株価形成にだいぶ影響あるような気がしてます。(相関=ロンガーの利益確定売りが出る量がショートの存在の有無によって異なるってことです)

話が少し飛躍しましたが、上記のQUICKさんのレポートは面白いです。

SNSなどで、この銘柄の株価は○○な傾向があるなど価格動向について盛り上がっていることがあります。ただ、株価はひとりでに勝手に動いているわけではなく、機械なり人なりが取引行動した結果、株価形成されていきます。

その様な研究分野もあり、マーケットマイクロストラクチャーという分野になります。

同分野の論文を見ていると高確率で出てくる著者が宇野先生です。取引環境の整備や市場デザインなどで取引所の人は宇野教授のお世話になっていると思われます。

個人投資家においても、同分野の本や論文見てみても面白いかもしれません。

ここでも時々紹介していきます。今後も暇があったら今回の件についてもう少し突っ込んだ話を記載できればと思います。

以上。




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